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【東京「町」歩き】23区 千代田区編 千代田区の「町」はチョウかマチか

< 東京都23区 中心部に位置する千代田区には 60の町名があるのであります >

「【「町」の読み方】あなたが住んでいるのはチョウですか? それともマチですか?」で、日本全国の「町」の読み方について、ちと調べてみたわけですが、全体として「町」の読みは「チョウ」の方が多かったのでした。


でもこの結果は市部や区部の中の「町」は対象外としてのデータでしたので、差し当たって、東京23区の区部の中の「町」の読みについて調べてみようと思い立ったわけです。


市町村合併などによって失われいく地名も少なくない現状ですが、「チョウ」と読むか「マチ」と読むかという以外にも、「町」という字の付かない「町」というのもありますし、知らない町名、不思議な町名というのも少なくないだろうと思います。


東京都23区、第17回目は、「千代田区」です。

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千代田区の面積は11.66平方キロメートル。23区の中で19番目。

人口が6万7千人足らず。


区の木はマツ。区の花はサクラ。


令和現在の千代田区は、区外から通勤して来る人の数の方が多く、昼間の人口は夜の人口のおよそ15.0倍。


お役人さんたちの言うことに感心することって、まあ、無いんですが、23区の位置関係について、千代田区の「中心部」っていう表現にはヤラレました。
中央区の記事で23区の真ん中表現についてちょっと触れましたが、なるほど「中央」と「中心」っていう棲み分けが出来ていたんですねえ。


区の名前を決めるにあたって、やっぱりねえ、何かしらやり取りはあったんでしょうねえ。
ってことで、千代田区は「中心部」です。


千代田っていう名前は、千代田城からとっているんだと思いますが、千代田城は江戸城で、現在の皇居ですね。
千代田区が中心だっていう主張に異議を唱える人は、まあ、いないってことなんでしょう。

 


東京都千代田区千代田が皇居の住所。丁目の設定は無し。郵便番号が100-0001。
ね、こりゃもう、どうしたって「中心」です。


1991年に新宿区に移転するまで、東京都庁があったのは千代田区「丸の内」


庁舎があったのは丸の内2丁目。この2丁目には明治安田生命保険相互会社本社本館(名前、ナガッ!)、帝国劇場があって、一丁目には東京駅があるという地域です。


1890年、明治23年に政府からの土地購入打診に応える形で三菱が丸の内一帯を買い上げたことによって、丸の内一帯は「三菱村」というふうにも呼ばれていたそうです。
三菱UFJ銀行三菱商事三菱重工業の本社は現在でも丸の内にありますね。


江戸城の御膝元ですから、古くからの「お屋敷町」大名屋敷が建ち並んでいた土地ですなんですよね。


元の東京都庁があったのは高知藩屋敷跡。帝国劇場は鳥取藩屋敷跡。東京駅は三河吉田藩屋敷跡、美作津山藩屋敷跡、上総鶴牧藩屋敷跡。丸の内ビルは岡山藩屋敷跡。


令和現在、この辺りは再開発が進んでいて、江戸の面影、お屋敷町などという空気感はまったくありませんけれど、まあ、あんまりぷらぷらと散歩するような街じゃないですね。


走り回るオコチャマなんか、見かけることはありません。歩く男女の笑顔は少な目。ネコもいませんねえ。


江戸幕府の将軍警護を仰せつかっていたのは「大番組」


武装警察のような組織だったようですが、この大番組は一番から六番まであって、その各々の要員の定められた住居が、現在の一番町から六番町として残っているんですね。


直交道路で整備された感じのする番長界隈ですが、江戸時代からそうだったのかもですね。現在では高層ビルの少ない、空の大きな地域といえるのかもしれません。
空が大きいといってもですね、もちろん、都会の、都心の空ってことではありますが。


そうそう、番長っていえば、1ま~い、2ま~いの「番町皿屋敷」で町の名前が知られていますが、あのお菊さんの幽霊が出る火付盗賊改、青山播磨守主膳の屋敷があったのは「五番町」ということになっています。


番長皿屋敷の話っていうのは、落語のネタとして考えられたという種類のものじゃなくって、昔から伝説らしいですね。
これですね、気になって、スケベ心で五番町をウロウロしてみたことがあるんですけれど、まあね、かなり前からビルばっかりですよね。お菊さん、出て来れるような雰囲気、ゼロでした。


でも、案外と静かな街なんですよね、番町って。

 


番町からお堀に沿って南へ行くと警備の物々しい「永田町」国会議事堂、警視庁のある場所。


そこから南東方向に行くと、官僚組織の代名詞として使われる「霞が関日比谷野外音楽堂のある場所です。

馴染みのない、凄いのばっかりです。


しょっちゅう機動隊とかも見る地域で、制服の街って感じの千代田区ですが、もう一つの特徴を醸し出している地域が「神田」です。


千代田区の町の名前の数60の半分以上、33の町に「神田」という名前が付いています。


神田神保町」辺りが有名な古書店街なんですが、神田神保町は1丁目から3丁目まであって、永田町、霞が関から皇居を挟んで反対側、東北方向にあたります。


古書店街には神田駅から行くルートもありますが、たいていは神田駿河台御茶ノ水駅から南へ歩いて、神田神保町へ行くと思います。


御茶ノ水駅から明大通りを歩いて行く途中には明治大学中央大学日本大学専修大学など、大学が並んでいます。
今は移ってしまった学校もありますが、古本と大学生っていう、今は昔の需要と供給の街なんですよね。
楽器屋さんも有名です。


神田古書店街には司馬遼太郎伝説というのがあって、司馬遼太郎さんが新しい作品に取り組むとき、時代考証、その時代の風俗を調べるために、資料として古本を集めるので、そのジャンルの古本が消えてしまう、っていうものです。


普通には神田の古本屋街と呼ばれるこのエリアに来たことのある人であれば、想像できるかと思いますが、ちまっと数件の古本屋さんが並んでいるっていうレベルじゃないんですよね。
大小合わせて100店舗ほどの古本屋さんが縦の通り、横の通りに並んでいるんですね。


ちゃんと棲み分けみたいなものが出来ていて、店舗ごとにいくつかのジャンルに特化していて、そうでなければ長く続けてこられなかったという歴史を感じさせてくれます。
町の古本屋さんが仕入れに来るような古本屋街なわけです。古本の卸、みたいな役割もあるんでしょうね。


随分かよった古書店街ですが、お、あったあったと見つけた本が、ベラボーに高かったりして、ん~、とうつむきながら、また御茶ノ水駅までの坂を上って帰ってきたっていうことも多い、想い出の街ですね。


楽器屋さんではハミングバードもどきのギターを、なんと1,500円で買ったこともありました。
すぐにネックが反ってしまって、弾くのがチョー難しいギターになってしまいました。

 


神田界隈は学生の街という雰囲気で、カレーが名物ですね。てんぷらの「いもや」、とんかつの「いもや」も名物ですね。
学生目当ての定食屋さんもたくさんあって、旨いものに溢れた神田界隈です。

 

江戸時代初期に江戸前を埋めたてるために削られたという、神田山のあった辺りってことになるんでしょう。


23区の、というより日本の中心、なのかもしれない千代田区の町名の数は60。


「マチ 2」「チョウ 40」「町が付かない 18」でした。


「マチ 2」
「大手町」「麹町」


「チョウ 40」
「内幸町」「有楽町」「永田町」「隼町」「平河町」「紀尾井町
紀尾井町は、紀州藩尾張藩、井伊家の彦根藩の大名屋敷のあった土地ですね。
「一番町」「二番町」「三番町」「四番町」「五番町」「六番町」「神田神保町」「神田三崎町」「神田猿楽町」「神田錦町」「神田小川町」「神田美土代町(かんだみとしろちょう)」
神田司町」「神田多町(かんだたちょう)」
この二つの町は2丁目しかなくって、1丁目がありません。なして? ま、いろいろあるんでしょう。
神田鍛冶町」「神田淡路町」「神田須田町」「鍛冶町」「神田紺屋町」「神田北乗物町」「神田富山町」「神田美倉町」「岩本町」「神田西福田町」「神田東松下町」「神田東紺屋町」「神田岩本町」「神田相生町」「神田和泉町」「神田佐久間町」「神田練塀町」「神田花岡町」「神田平河町」「神田松永町


「町が付かない 18」
「丸の内」「霞が関」「九段南」「皇居外苑」「日比谷公園」「千代田」「北の丸公園」「一ツ橋」「九段北」「富士見」「飯田橋」「西神田」「神田駿河台」「内神田」「神田駿河台」「外神田」「東神田」「神田佐久間河岸


梶芽衣子樹木希林越路吹雪小林秀雄、五島昇、佐佐木幸綱辛酸なめ子中勘助名古屋章平塚らいてう堀辰雄町山智浩松谷みよ子三宅裕司武者小路実篤村山知義山本安英与謝野馨


なんか、みんなキリっとした人、みたいな感じですね。第一印象が笑い顔じゃない人。日本の中心で生まれた人たち。

 

< チョウかマチか >

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【大きな泥だんご】じゃなくって 小さくてもイイから【ミートボール】にしてちょうだいよ

< 泥だんごって 家の台所から学んで真似しているんじゃなくって 本能的な手作業なのかも >

あまり一般的な使い方じゃないんですが「大きな泥だんご」っていう言葉があります。
ま、英語圏の言い方なんですけれどね。Big ball of mud。


ザックリ言えば、機能構成にブラックボックスが存在しているシステムソフトウェアのこと。


20世紀末ぐらいからアメリカで使われ始めた言葉といえそうですが、この、こまったちゃんのシステムが方々で問題になり始めたのがこの時期ってことなんでしょうね。


コンピュータシステムに不具合が起きると、多くの場合、システムをいったん止めて、メンテナンスして、再稼働ってことになります。
コンティンジェンシープランが役に立たないレベルのシステム障害が目立ち始めているようです。

 


システム開発、システム運用には、システム規模に合わせて実に多くの人がかかわっています。


令和現在の日本で考えてみますと、コンピュータシステムを導入していない会社の方が、圧倒的に少ないでしょう。
システムソフトウェアがなければ世の中が回らない社会だっていうことになりますですね。


一方で、世界的に見て、日本はIT後進国とされています。


その通りなんだろうと思いますが、IT先進国だと誰もが認めるアメリカでも、システムトラブルは頻発しているってことなんでしょうね。そうじゃなければ「大きな泥だんご」なんていう言葉が生まれてきませんもんね。


日本での直近のシステムトラブルといえば、みずほ銀行の6回ものトラブル頻発が記憶に新しいところですね。


みんなが普通に使っている日本の大銀行のシステムソフトウェアが「大きな泥だんご」だっていう事実は誰の目にも明らかになってしまいました。


こんなに連続してトラブルになってしまってるのに、有効なコンティンジェンシープランを立てることが出来ていない。
人員削減が原因の一つだとされています。


第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の統合によるみずほ銀行設立という変化は、システムソフトウェアにも大々的な統合を要求します。
経営統合という決断には膨大なエネルギーと時間を必要としたんだろうと思いますが、経営陣、上層部の決定がなされるまで、各行のシステムは厳重に秘密を守らなければいけません。


そして、統合決定になった時点からは、とても短い時間でシステム統合を実現しなければいけません。


莫大な予算と人員、様々なリソースが必要になるはずですが、銀行業界全体がそれぞれシステム統合に躍起になっているタイミングですからね、リソースの確保が出来ない。
かといって銀行業務を止めるわけにはいきませんからね、なんとかツギハギ、形は整えて、あとは運用で逃げましょう。ってなります。


つまり、まともに設計された1つのシステムとして製造されたものではない状態でグランドオープンするしかないわけです。


これはなにも、みずほ銀行に限ったことではないですね。
企業統合、M&Aしている会社のシステムは、どこでも似たり寄ったりの状態なんだろうと思います。


「大きな泥だんご」だらけの日本です。


みずほ以外でもシステムトラブルって、多いですよね。減りません。


メンテナンスする側にとって、システム内の機能的まとまり、モジュールにブラックボックスが存在していることが多いんですよね。


システム機能のブラックボックスがなぜ出てきてしまうのかというと、システム統合する際、あるいは、新機能を追加するに際して、1からシステムを作り直すってことが出来ないからなんですね。
技術的にではなくって、予算的に、あるいは時間的に。そういう指示での仕事。


違った成分で、違った方法で作られた泥だんごを、むりやり1つの泥だんごに仕上げる。
泥だんごの中はどうなっているのか、誰にも分からなくなってしまいます。


ホントの意味で抜本的に、根底からシステムを1つに作り直さないとまともにはならないんでしょうね。
みずほ銀行の大きな泥だんごは丸くさえないのかもしれません。

 


ちっちゃいころ、誰でも泥だんごを作った記憶、ありますよね。
男の子も女の子も、なんだか真面目な顔で作ります。丸い泥だんご。


最初は砂場で。両手でにぎにぎ。でも、砂ですからね、安定した丸い形にはなりません。
知恵者というか、トリックスター的な子供がいて、砂場にバケツで水を持ち込みます。
おっ! 丸くなった。


どんどん作りますね。水を運んで来ては、ちっちゃな手でこねこね。


でも、すぐに壊れてしまいます。砂ですからね。


そのうち、雨上がりの広場で、正真正銘の泥だんごを作る「スーパースター」が現れます。
ちゃんと丸くなる。くずれない。ヤッホー!
なんだかわけもわからず、みんなで泥だんごをこねだします。


水かげんは砂場で経験済みですから、乾いた土の広場でも、たちまち泥を作り上げて、だんごです。


あれ、なんなんでしょうね。
なんで泥だんごにあんなに夢中になるんでしょう。


自分で何かを、何か意味がありそうに思えるものを作る最初なんでしょうかね。


球形であることに異常にこだわり出すヤツが出てきます。


小石だとか不純物の排除に執念を燃やすヤツ、出来上がった泥だんごに砂のデコレーションを工夫するヤツ。


服や顔は泥だらけ。女の子だって楽しそうで、夢中です。


ままごと遊びの食べものにだってなっちゃうんですからね、泥だんごってかなり優れたオモチャでしたね。


なんで子供は泥を丸くするのか。


これって人間の本能かもしれないですよ。別に考えもなく丸めてる。


ふと考えてみますと、何かを丸めることって、普通にやってますよ。


食べもので考えてみますと、餃子の皮。
自宅で粉から作っちゃうとき、丸く伸ばす前、小麦粉をこねた塊りを小さくちぎって、くるくるっと丸めます。


手作りハンバーグ。ペタペタと空気を抜きながら成型する直前、ひき肉の塊りをくくっと丸めます。


ちっちゃい頃の泥だんごの技が活かされているんじゃないでしょうか。


ミートボールはどうですか。うまく丸めるためにそれ用のスプーンを使う人もいますね。
泥だんごでも球形にこだわるタイプだったのかもです。


「イシイのおべんとクン」だけでは満足せずに、独自のソースにこだわる人もいます。
泥だんごデコレーション派だったのかもしれません。

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月だって地球だって、太陽だって丸いんですからね。生きもののDNAに丸いものに対する憧憬みたいなものがあったりするのかもしれませんよ。


ん~、んなこたあないかあ、って思ってちょっと調べてみますとね、ミートボール、肉に限らず、つみれとか、つくねとか、丸める食べものって案外身近にありますね。


と思って、もうちょっと調べてみますと、なんと世界中にあふれているんですよ、ミートボール。


人類がひき肉を加熱調理して食べるようになったのは、
「【タルタルソース】らっきょう 玉ねぎ いぶりがっこ 地獄のソースのバリエーション」
でも触れました「タルタルステーキ」が広まった後のことになるんでしょうけれど、ヨーロッパの定番は「ミートローフ」


ひき肉を、たいていは四角く形を整えてオーブンで焼く料理ですね。


おそらくこのミートローフがミートボールの祖先なんでしょうね。丸くなかった。
で、いつの間にか丸くなって、ミートボール誕生!
丸めたひき肉、世界制覇、っていうことになったわけですね。


さっきいった、つみれ。
ミートボールが入ってくるずっと前からあった食べ方だと思われますね。


イワシとかアジとか、魚のひき肉みたいなもんでしょ。
「つみる」っていう古い日本語があって、丸くちぎる、っていうような意味らしいです。


それと、つくね。トリですが、発祥はどこなんでしょう。ミートボールっていいますか、丸くしないで棒に巻いて焼く方が多いかもですね。でも、しっかり丸く成形することもあります。


つくねっていう名前からすると、日本発祥のような気もしますが、ちとこれは、調べきれませんでした。


何を使っていようがいまいが、みんなミートボールって呼んでイイような気もします。
つみれもつくねも、ミートボール。

 


世界にはいろんなミートボールがあるのでありました。


アメリカでは「スパゲッティ・ミートボール」が代表的ミートボールで、ミートソースっていうメニューの肉をたくさん食べるための工夫として考えだされたアメリカ流イタリアン、ってことみたいです。


それぞれの国でミートボール自体の味付け、そしてなによりかけるソースの工夫があって、同じミートボールっていっても、やっぱり違うんでしょうね。


レシピを見ただけでは想像できないものもありますが、名前が違うだけじゃなくって、しっかり味付けや、煮たり焼いたり揚げたりの違いのあるミートボールです。


「ポルペッティーネ」はイタリア。


「ブレッテ」はドイツ、ベルリン。ドイツには各地にいろんな名前のミートボールがあるみたいです。


「ヘハックトバル」はオランダ。


「ショットブッラール」はスウェーデン


「アルボンディガ」はスペイン。


キョフテ」はトルコ。


「バクソ」はインドネシア


肉丸(ロウワン)獅子頭(シーズトウ)爆漿牛丸(バオジャンニュウワン)さすが中国は、ハッキリ違う地域ごとのバージョンがあるみたいです。


どういう食べものなのか、漢字だけから想像してみるのも面白いです。


「肉丸」って、わかりやす~。ミートボールの漢字表記じゃんね。


獅子頭」なんだか刺激の強い味付けなんでしょうかね。


「爆漿牛丸」これはもう、牛のひき肉で、口に入れれば、爆発するぐらい辛いよ、ってことなんじゃないでしょうか。


そして、我が日本は「イシイのおべんとクン」んははのは。これ、ロングランですよね。


むふふ~ん、デミで煮込んだおべんとクン。ビールのアテにサイコーですよ~。


お弁当のおかずとか、はりきって見たけれど、失敗、ガックシ。って時のコンティンジェンシープランとして「イシイのおべんとクン」はしっかり機能してくれるはずです。

【フニクリ・フニクラ】「フニクラ」とは「逆さ吊り曲線」のことなんであ~る

< なに言うてんねん フニクリ外したら 逆さになって曲がってまう ってか >

散歩コースの中に幼稚園の前を通るルートがあって、いつも子供たちの歓声がにぎやかに響いています。


わりと広めの運動場があって、たいていは園児たちがワアワア走り回っているんですが、行事に出くわすことがあります。


幼稚園のセンセがハンドマイクで指示を飛ばしながら、お遊戯を進行させていて、お父さんお母さんたちがぐるりを囲んで手拍子を取っています。
春と秋と、少なくとも2回は保護者参観でやっているんじゃないでしょうかね。


しょっちゅう見るのは練習を兼ねた運動なんだろうと思いますが、わりと頻繁に見かけます。
子どもたちは音楽に合わせて手を振り上げたり、ジャンプしたり。けっこう真剣な表情で踊っていますよ。


で、そのときかかっている音楽が、はは~ん、21世紀の幼稚園だからねえってことなんです。


最初の時のインパクトがなかなかだったので記憶に残っているんですが、子供たちが踊っていた曲がMe&Myの「Dub-I-Dub」


♪ドュッビドュッビドュッビドュッドュッドュッていう、ユーロビート。1995年に発表された世界的大ヒット曲ですね。
「あんたの愛なんて要らないわ」っていう恋に破れた女の子のツヨガリの歌なんですが、選曲した幼稚園のセンセ、なにがあったんでしょうか??? そゆわけじゃない???


ま、単にリズムで選んだのかもしれませんけれどね。

 


いつもいつも♪ドュッビドュッビやっているわけじゃありませんで、曲はそのたびごとにいろいろ代わっています。


この前の春、通ったときにかかっていた曲は「鬼のパンツ」


♪はこう はこう 鬼のパンツ
♪はこう はこう 鬼のパンツ
♪あなたも あなたも あなたも あなたも~
♪みんなではこう 鬼のパンツ


子どもたちはキャーキャー笑いながら楽しそうに、パンツをはく動きをしながら走り回っています。
なんとも微笑ましい光景。


みなさん、ちゃんとパンツをはきましょう! って話じゃなくってですね、この歌、なんか知ってる気がするなあって思ったんですね。メロディーラインね。


知ってます? 鬼のパンツって歌。


今、歌詞を見ただけでメロディーを口ずさめる人も少なくないんだろうと思います。
タイトルでもあげてますからね、もうお気づきだと思います。
そです「フニクリ・フニクラ」です。


鬼のパンツってフニクリ・フニクラのメロディーですよね。


鬼のパンツの歌詞も面白いですが、フニクリ・フニクラっていう語呂も楽しいです。


で、鬼のパンツとフニクリ・フニクラって、なんか関連あんの? ってことなんですよ。


フニクリ・フニクラって歌詞が、かなりおぼろげにしか記憶にないので調べてみました。
調べるって程のこともなくみつかりますね。


♪いこう いこう 火の山へ
♪いこう いこう 山の上
♪フニクリ フニクラ フニクリ フニクラ~
♪誰も乗る フニクリ フニクラ


ん~。パンツ、関係なさそうです。


ちっちゃなころ、意味も解らずフニクリ・フニクラ歌っていたんですが、どうやら山登りの歌? みたいですよね。


にしても「火の山」へ登るんですか?
火の国、熊本の歌? フニクリ・フニクラって熊本弁?
ではないですね。当然ね。


フニクリ・フニクラは1880年に発表されたイタリアのコマーシャルソングなんだそうです。


19世紀末ですからね、世界で最も古いコマーシャルソング、かもしれないらしいです。
なんのコマーシャルなのかといいますと、登山鉄道。


ヴェスヴィオ山を山頂まで登る登山鉄道に観光客を呼び込むためのコマーシャルソングなんだそうです。
ヴェスヴィオ山っていえば、火山ですよね、ヴェスヴィオ火山。
それで、


♪いこう いこう 火の山へ


ってことだったわけですねえ。尤も、イタリア語の元々の歌詞は、


♪いこう いこう 上にいこう


ぐらいの意味なんだそうですけれどね。やっぱり火の山へ、とは宣伝しにくいんじゃないでしょうかね。


ヴェスヴィオ山はイタリア半島の西側、やや南側のナポリ湾岸にある、1281mの成層火山

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ナポリ


西暦79年の噴火でポンペイ市を埋没させた史実が知られています。


その後も何回も噴火を繰り返していて、フニクリ・フニクラで登山鉄道をコマーシャルした1880年から64年後の1944年、ヴェスヴィオ山はまたしても大規模な噴火をして、登山鉄道は破壊されて現在は運行されていないみたいです。


登山鉄道の敷設前の噴火は1822年のものが記録されていて、その噴火から半世紀を経て工事を進めて運航を開始したってことになるんですが、運航を始めてからの1906年にも噴火していて、この年にはローマオリンピックの開催が予定されていたそうなんですが、急遽ロンドンへ場所を移して開催されたそうです。


オリンピックって、こういう歴史もあったんですねえ。


にしてもヴェスヴィオ火山って活火山なわけで、そんな山に登山鉄道を敷設しての観光事業。
ま、商売をする人って、世の東西を問わず、こうでなくっちゃダメなのかもです。


1906年の噴火でもダメージを受けたんでしょうけれど、1944年まで半世紀以上運営しているんですからね、収支としては充分プラスだったんでしょうね。知らんけど。


で、イタリア語で登山鉄道、ケーブルカーを「フニコラーレ」っていうんだそうです。


そんでもってこのヴェスヴィオ山の「ヴェズヴィアナ鋼索線」を走るフニコラーレのニックネームが「フニクリ・フニクラ」


なんかね、語呂として、スムースに上って行くんじゃなくって、オッチラヨッチラ、フニクリフニクラしながら運転されていたのかもしれません。


にしても凄いですよね、世界的観光地の登山鉄道とはいえ、もう無くなってからでも歌い継がれて、日本では鬼のパンツになってます。

 


ところで、イタリア語とスペイン語って、けっこう似ていて、どっちかを勉強した日本人は、勉強していないもう一方の言葉を聞いても何となく判っちゃうんだそうですね。


ヨーロッパって、王族の血縁関係がとっても複雑みたいですもんね。
言語的な繋がりっていうのも、かなり古い時代からあるんでしょう。


古代の世界帝国だったイタリア、というかローマと、日の沈まない国と言われた帝国時代のスペインです。
ラテン系っていわれる共通点もありますしね。


なんで急にスペインの話? っていうのはですね、「フニクラ」っていうスペイン語があるからなんですね。


スペイン語のフニクラっていうのは、そです、タイトルにある通り「逆さ吊り曲線」って意味だそうです。


ガウディの逆さ吊り曲線。フニクラ。サグラダ・ファミリアアントニオ・ガウディです。


天才建築家ガウディは、1926年、路面電車に轢かれてしまったらしいんですが、その、世間を気にしない、気を遣わない身なりから浮浪者と間違われて手当てが遅れてしまって、事故から3日後に死んでしまったということです。
いまだに未完成のサグラダ・ファミリアに葬られているらしいですね。


とにっかく難しいらしいんですねガウディの設計の建築って。


ざっくりざっくり言うと、紐を左右に伸ばして、真ん中に重りをぶら下げる。
そうすると、逆三角形に垂れ下がりますよね。紐の種類、張り方によっては紡錘形に垂れ下がります。
直線の組み合わせじゃなくって、曲線を描いて垂れ下がる。


その曲線を描いている下側の頂点を、くるっとひっくり返して上に持って来る。
そうすると紡錘形の塔のような形が出来上がります。
その平面を360度展開する。ガウディ作品によくみられる紡錘形の塔の出来上がりです。


ガウディの逆さ吊り曲線。カタルーニャの曲線、フニクラです。


紐の組み合わせ方や、重りのぶら下げ方、重さによって、様々な曲線の組み合わせが出来上がっていきます。
計算によって導き出された形ではない、自然に出来る曲線を逆さづりにして建造物の強度、安定を作り上げる。


そういう設計方法。ザックリと言えばね。


なので、ガウディの残した図面というのは極端に少ないんだそうです。計算じゃないから。


建築とか、美術とか全くの素人ですが、そりゃ完成まで時間かかるわねえ、って感じです。

 


1852年生まれのアントニオ・ガウディですから、1880年にフニクリ・フニクラが発表されたときは38歳です。
世間の出来事には関心を示さなかった人らしいガウディですが、フニクリ・フニクラを耳にしたことはあったかもですねえ。


鬼のパンツは、いつ替え歌として成り立ったのか作詞者も含めて不明らしいですが、アントニオ・ガウディ、鬼のパンツ。


ま、聞いたことないでしょうね。聞いたって、日本語分かるわけないですね、知らんけど。

はい。

【カピバラ大発生】って報道されてるけど 個体数が急増したってことじゃないみたい

< 動物園の人気者 ってイメージだけれど そだよねえ 野生なんだよねえ >

ニュースで、アルゼンチンでカピバラが大発生! とか言われますと、プロフィール写真がカピバラの当ブログといたしましては、ムズムズっと気になりますね。


寒いのは苦手なカピバラだそうですが、日本では北海道の動物園にも居るみたいですね。
旭山動物園とノースサファリ札幌。


ホントに寒い時期には公開していないとか、そういう対処をしているらしいですが、ま、日本の気候には合っているんでしょうね、47都道府県のうち40都道府県に居るみたい。
けっこうまんべんなく、全国的に居てくれているんですね。


令和3年時点で、青森県山形県福島県岐阜県京都府島根県佐賀県、以外に居ます。以外にです。


でもまあ、動物園の事情っていうのは、生き物相手だけに時々刻々変わりますからね、これで確定したってもんでもないですけれどね。

 


カピバラっていう単語は「細い草を食べるもの」っていう古語らしいです。細い草。なんでしょねえ。


ちなみに中国でカピバラは「水豚」って言うみたいです。ん~。河豚(ふぐ)っていう日本語も不思議ですけれどねえ。


和名としては「オニテンジクネズミ」
鬼かよ! って感じですが、ねずみとしては鬼大きいってことなんでしょう。


アルゼンチンで「モンダイ」となっているカピバラの大発生っていうのは、2000年あたりから開発されているノルデルタ地区の高級住宅街で起きていることらしいです。


ノルデルタ地区は元々湿地帯で、多くの野生生物が暮らしていた場所だったということで、苦情を言い立てている高級住宅街の住民とは違って、アルゼンチンの環境保護団体なんかは、カピバラたちは元々の生活圏に戻って来ているだけなんだよっていう見解みたいなんですねエ。


別に大量発生してるんじゃなくって、生活圏のモンダイ。侵入したのは人間の方。


日本でもこういう問題って普通にありますね。アルゼンチン固有、カピバラだから起きる問題ってことじゃないみたいです。


ニュースの短い報道文言だけだとはっきりしませんが、土地の開発から20年以上経ってカピバラが急に戻って来たっていうことじゃなくって、むしろ高級住宅の建築が進んで、人間の数が増えてきた結果として、遭遇機会が一気に増えて「カピバラ大発生!」ってことなのかもしれませんよね。


ノルデルタ地区に移動して来る人間は、アルゼンチンの富裕層なんでしょう。知らんけど。


ま、想像ですけれど、情操教育なんかもしっかりやっている文化層。知らんけど。


なので、初期のうちは、「わあ~、カピバラが居る~」ってな感じだったのかもしれません。にこにこ、フレンドリーなコンタクト。


でも、考え得る範疇においては、人とカピバラの出会いって、友好的ですよね、きっと。
インカ帝国の時代に既にカピバラを飼っていた記録があるそうですから、人間とカピバラの付き合いって、けっこう長いんですよね。


動物園のカピバラにしか接していませんけれど、人を軽快しないというか、懐っこい感じのカーイー奴です。
古代から可愛がられて、ある程度の共存関係にあって、うまくいっていた部分もあるんだろうと思います。


中型、大型のげっ歯類、言ってみれば大っきいねずみは、可愛い、っていう感覚を人は持っているんじゃないでしょうか。

 


日本に野生のカピバラが居るっていう話は聞きませんが、ヌートリアっていうのが居て、大ざっぱに言えばカピバラの仲間です。
カピバラよりは小さいですが、中型で、人懐っこいヤツ、みたいです。外来種


いま、このヌートリアっていうネズミがちょっと問題になりつつあるんですよね。


何処から日本に入って来たのかは不明みたいですが、西日本地域の川、水辺で急激に増えているらしいんです。
で、川縁の植生、昆虫に影響が出るんじゃないかってことみたいです。


まだ、特に被害らしい被害の報告は出ていないらしいですが、年に2回、5匹ぐらいの子どもを出産するということで、「大発生」が警戒されている状況。


でも、川縁の植物を食べているっていっても、護岸がコンクリートの川が多いだろうに、それでも増えてるの? 食べものあるの? って思ったら、「ヌートリアにエサをあげないで!」っていう看板があったりして、要するに、近所の人間が育てているようなところがあるんだそうです。


飼っているという感覚じゃなくって、可愛いからエサをあげてみる、ってことでしょうね。


ヌートリアの方も全っ然、人に対する警戒心とか無いみたいです。


川縁を散歩していて、あ、居たいたって感じで、エサをあげる。可愛いからね、なんとなくウレシイ感覚になっちゃうんでしょうね。
でも、ヌートリアのエサって、何をあげているんでしょう。植物ってことで、きのこの山たけのこの里???


雑食的に居付いているのかもしれませんね。


全然種類は違いますけれど、千葉県浦安にもチョー人気のネズミさんたちが居ますよね。


舞浜駅を通っている京葉線に、遅い時間帯に乗ると、一両丸ごと、全員がねずみだったりすることがあります。ミッキーカチューシャね。
老若男女、みんなニッコニコしてますねえ。東京駅で外すんでしょうかねえ、


げっ歯類、人間との相性は決して悪くない動物です。


カピバラは一度の出産で最大7匹の子どもを産むそうですが、ネズミとしては少ない方なんでしょうね。


南米産の動物ですから、アルゼンチンには昔から暮らしていたんだろうと思いますね。


手付かずの自然が素晴らしい、とか言って、人間たちがカピバラテリトリーに入って来たのはつい最近、って状況なんでしょうね。


初期のうちはとっても友好的に接していた人間たちですが、次第にごみ置き場を荒らされるだとか、庭の草花を食べられるだとか、ん~って思っちゃう事例が出てきて、なんでこんなにカピバラが居るんだ! ってことになってきた。


で、ほら、ここ10年ぐらいの傾向として、世界的に多いのが山火事。


温暖化のせいだろうって言われていますが、森や林が燃えてなくなっちゃうと、そこで暮らしていた生き物たちは行き場を失ってしまうわけですよね。


オーストラリアの山火事で救助されたコアラが、救助隊員が差し出すペットボトルに必死に手を伸ばして水を欲しがる映像は、何とも痛ましいものがありました。


アルゼンチンでも最近大規模な山火事があったばかりってことで、そのこともカピバラが高級住宅地に出没する機会が増えた原因になっているのかもですよね。


温暖化も、人間が、人間の生活方法が原因だっていいますよねえ。
彼らは、直接人間に抗議をすることは無いわけですが、おそらく、思ってはいるでしょうね。


あんたがたさあ、ダイバーシティとか生物多様性とか言ってるけどさあ、実際問題、何してくれちゃってるわけ?

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カピバラとかコアラとか、割りあい人間が親しみを感じている動物だけじゃなくって、森や水辺に暮らす生き物たちは、いっぱいいるはずですよねえ。


SDGsの運動も、徐々に浸透してきてはいるんでしょうけれど、こういう行動をすれば、こういう効果があるっていうような、具体性を持った提言はまだまだ少ないです。
ま、何をしたらいいのか、自分で考えろよ、ってことではあるんでしょうけれどね。はい。


アルゼンチンのカピバラたちは、シッシッとかやられて、人間、ふざけんな! って思いがあるでしょうね。


いやあ、人間の方にも思いはあるんでございますよ。


地球にとって、人間っていうのはどういう存在なんだろうなあ、っていう漠然とした加害者感。


1970年代の半ばに「はじめ人間ギャートルズ」っていうテレビアニメがありましてね、そのエンディングソングなんですが、ま、カピバラたちは知らないでしょうけれど、「やつらの足音のバラード」
マンガ原作者の園山俊二センセの作詞、作曲はムッシュかまやつひろしの名曲です。


ドタバタギャグマンガの終わりに、なんとなくシリアスな歌で終わるっていうパターンの嚆矢だと思います。


♪なんにもない草原に かすかに


♪やつらの足音が聞こえた


♪地平線の彼方より マンモスの匂いともに


♪やつらがやってきた やってきた


ってことでですね、人間側にも、深くはないかもしれませんが、自覚めいたものはあるんであります。
そうだよねえ、人間って、そうやって、やってきちゃったんだよねえ。


この歌は、かまやつひろしがセルフカバーしていますし、きょんきょん、六角精児も、いろんな人が歌っています。
地球が生まれてから、人間が、のさばっていくまで、のさばりだす気配の歌です。足音ですからね。

 

イイ歌です。

 


アルゼンチンの高級住宅地、ノルデルタ地区でのカピバラ騒動は、今のところ駆除、だとか、そういう物騒なレベルでは無いみたいですが、人間の知恵ってもんの使いどころを、これからはホントに地球レベルで考えないといけないですよねえ。


20世紀後半から地球は「6回目の大絶滅期」に入っているんだそうで、アルゼンチンのカピバラ問題だけじゃなくって、森の樹木たちも含めて、自然との共存を実現していかないと、人類自体の絶滅が急速に近づいて来ちゃうんでしょうね。


何をどうすればイイんでしょうか。


カピバラもね、何か、しゃべってくれればイイのに。。。

【博多にわか】にわかって言うんだけれど めっちゃ歴史ある伝統芸能のルーツ

< 仕事にしてるわけじゃないけど その辺にいるオモロイヤツから始まった? >

地理に詳しい人なら、なあんも問題なし、なんでしょうけれど、そんなに詳しくない人って意外に多いですよね。


ま、ガッコから離れてしばらくすると、おベンキョなんてきれいさっぱり頭の中から消えてしまいます。


はいはい、そうじゃない優秀な人だってたくさん居らっしゃることは存じ上げております。
おりますが、おベンキョなんて、ほわ~っと消えてしまう輩もおるでありますよ。


地理なんていうジャンルは、特にそういう傾向があるんじゃないでしょうか。
人によるわい! そりゃそうだ。


なのですが、47都道府県をスラスラと言えれば、たいしたもんだと思いますです。
40コぐらいまではスッと並べられても、そのあたりから、ん~、ってなっちゃう人。

大好きです。

 


例えば、四国にはいくつの県がありますか?
4つの県があるから四国でしょ。


そです。そんじゃ、その4つの県、言えますか?


四国の人、もっと広げれば西日本の人ならスラスラと、その位置関係まで言えるんでしょうけれど、東日本の人間にとって、これ、なかなかハードル高いんですよね。


問題イチ。四国四県の名称と位置を言いなさい。え~っと。。。


そういう人に、サイキョーのツールをご紹介します。
もるつオーケストラの「四国アイランド講座」歌です。ガッツなロックです。

♪ご近所さんなのに関西の人間は


♪たった四つの県名も出てきやしない


♪たまに広島、鳥取入ってるし 関西でこれじゃ


♪関東は考えただけで恐ろしいぜ


♪簡単だから覚えて帰りな


♪右上、香川!


♪右下、徳島!


♪左上、愛媛!


♪左下、高知!


もう10年ぐらい前の歌ですかね。ムダにカッコイイ曲です。


一度聞いちゃうと、四国の4県の名前と位置関係が頭に入り直しますよ。


♪右上、香川!


にしても、この歌詞からすると、東日本の人間だけじゃなくって、西日本でも、四国4県の地理情報はウッスイ、のかもですねえ。


でも、そういうのって四国に限りませんよ。


またいつもの居酒屋トークからですが、


「盛岡ってあるよね。どこだっけ?」
「たしか、北の方だよ」
「北海道?」
「いやあ、本州でしょ。盛岡県」
「あれ? 盛岡って県だっけ」


こういうのってねえ、酒のせいじゃないと思うんですよねえ。中学校あたりの地理情報がすっかりキレーにトンじゃってる。そゆ人たちのバカ談義。


「仙台県の有名なお土産あんじゃん。あれ、なんだっけ」


県の名前と県庁所在地の名前が違っていると、こういう認識になっちゃってる人って、少なくないのかもしれません。


ちなみに盛岡市岩手県の県庁所在地。盛岡県じゃありません。なぜだか冷麺が有名な街。


仙台市宮城県の県庁所在地。仙台県なんて存在しませんよ、日本にはね。
仙台名物は、萩の月、ずんだもち、笹かまぼこ、牛タンです。


って、さも当然のことのように言えるのは、今、調べたからア~。なのでした。

 


で、こういう地理情報が混乱しちゃってる土地、地域としてナンバーワンなのは「博多」じゃないでしょうか。


博多って、ど~こだ?


九州ですよね。九州の北の方でしょ。ぐらいの認識じゃないでしょうか。
東日本のかたがた、いかがでしょう。


その九州の北の方っていうことで言うと、地理情報のウッスイ頭に浮かんでくる名前がほかにもありますよ。
北九州。福岡。小倉。大宰府


博多と北九州って県だよね。福岡も県じゃなかった?
そんな感じ。


名前の浸透度と県か市かっていう包含関係とか、まったく繋がっていないです。
もちろん九州の人は知ってるでしょうけれどね。


博多、北九州、福岡、小倉、大宰府の5つの地名。実はこの5つ、全部福岡県にあります。


知名度として大差ない5つの地域なように思いますけれどね。


福岡県の県庁所在地が福岡市。通常フクオカって言った場合、この福岡市を指すと思われます。県じゃない。


北九州、大宰府は市です。


小倉は北九州市の中の小倉北区小倉南区のことです。


そして博多は福岡市の中の1つの区なんですね。


フクオカって名前を知らない人は居ないと思いますが、そのフクオカケンが博多、北九州、福岡、小倉、大宰府という5つの地域を従えているっていう、リーダー感がウッスイです。


博多なんて、福岡県福岡市博多区って、二つもフクオカが被さっているのに、博多県? って思っちゃってる人が居るわけです。
いや、ホント。少数派ではあっても居るんですよねえ。


ただですね、地理情報がトンじゃってる人を弁護しようってことでもないんですが、数千年っていう歴史的な時間で考えてみますと、九州北部の中心となったのは、どうやら博多地域だったということが言えそうなんですよね。


律令制度が出来てからの日本の外交、いってみれば外務省の拠点が置かれたのが大宰府
今の太宰府市の広さをはるかに超える面積だった思われる大宰府のメインの港が博多なんですね。


遣隋使、遣唐使が外洋へ出て行ったのは博多からですし、対外的な港の筆頭であり続けたみたいです。ずっとね。


土地が博(ひろ)くて、人や物が多く集まっているから「博多」という名前になったという説もあります。


1274年、1281年の2回の元寇の襲来を防いだのも博多です。凄いじゃんね、博多。


江戸時代になると、黒田家の福岡藩が設定されて、福岡城が築かれます。この時点で、城下町の福岡と、町人町としての博多っていう区分け棲み分けみたのができたらしいです。


博多って「どんたく」「おくんち」も知られていますよね。
長崎くんち」「唐津くんち」と並んで「博多おくんち」は日本三大くんちとされています。


くんちっていうのは秋祭りのことらしいんですが、博多だけ、くんちに「お」が付いて呼ばれていますよ。なんででしょ?
博多の人ってオジョーヒン? なの?


他に全国区のものとしては「博多にわか」っていうのがありますね。


にわかっていうのは、九州各地、大阪、江戸𠮷原だとかいろんな場所で流行っていた芸能らしいんですけれど、その代表みたいな感じで、博多にわかが知られています。


令和現在で判断しちゃうと、博多にわかだけの特徴として挙げられるのは「にわか面」と「ぼてかずら」でしょうかね。他の土地にもあったのかどうか、分かりません。


にわか面は「二◯加煎餅」に付いているおまけ、としても人気です。

 

少なくとも数百年、長ければ千年ぐらい前の人が考えた図柄なんでしょうけれど、なかなか、ンハハな絵面です。

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ぼてかずらのほうは、今はおもちゃ仕様のチョンマゲかつらみたいなんですが、昔からそのままの恰好だったのかは、ちと怪しいですね。江戸時代なんかだと、チョンマゲかつら付けてっていうんだと、お侍さんに斬られちゃう可能性もありそうな気がしますからね。


「にわか」っていう名前の由来は、ま、当然のようにいくつかあるみたいですが、その場で突然始めるから、っていう説に一票を投じたいと思います。
一転にわかに掻き曇り、っていうのと同じ使い方の「にわか」


路の真ん中で、突然、漫談みたいなことをやり始めるわけですから、素面でやりだすより、やっぱりにわか面を付けていれば、あ、博多にわかか、って見ている方も納得、安心できるってもんなのかもです。


にわか面、ぼてかずらは、決して社会生活を乱そうとするもんじゃありませんよ、っていう免罪符意識もあるのかもしれませんね。


歴史的には歌舞伎、漫才の基になったとされているんですよ、博多にわか


マンガ家の萩尾望都さんが、ストーリー漫画とギャグマンガの作り方の比較として、ギャグマンガを描く人は、いきなり描き始めて、「博多にわか」みたいな真剣勝負で描き上げているんじゃないか、みたいなことをインタビューで答えていましたけれども、急に始めるっていう、その即興性にこそ、笑いのコア、芸術性が潜んでいるっていうようなニュアンスの言葉ですね。


ま、純粋に即興でやっていることもあるでしょうけれども、たいていはちゃんと準備しておいて、路で始めるのがいきなりなだけっていう気もします。


ただね、落語の三題噺みたいに、ホントにその場でっていう芸もあったんでしょうね。


いくら事前に決めてあったとしても、その場で起きるいろんなハプニングを、面白おかしく取り込んで「にわか」感を観衆にも分かるようにやってくれる人は人気があったでしょうしね。


今はそういう芸のある人が少ないのかもなあって思いますです。はい。

 


明治の後期には「博多淡海」「生田徳兵衛」という人が博多にわかの人気者だったそうです。
生田徳兵衛の孫娘が女優の「生田悦子」さんなんだそうです。なんだか凄いじゃんね、博多にわか


平成生まれの人なんかは知らないかもですね、生田悦子さんって。


1980年代前半、「欽ドン! 良い子悪い子普通の子」という萩本欽一さんのテレビ番組がありまして、そのなかの「良いOL・悪いOL・普通のOL」というコーナーで、良いOL、ヨシ山を演じていたのが生田悦子さんでした。


視聴者からの投稿に従ってコントを演じるコーナーなんですが、欽ちゃんのムチャブリでアドリブを演じなければいけないところがコーナーのウリでした。


美人で、良いOL役の生田悦子さんの、笑わせるアドリブは博多にわか仕込みだった、といえるのかもしれません。頭の回転が速いタイプの別嬪さんでした。


町中で突然、にわかに始められるパフォーマンスといえば「フラッシュモブ」が知られていますよね。


歌舞伎や漫才ばかりじゃなくって、フラッシュモブの原点とも言えそうな博多にわかです。


そういえばですね、2013年、参加した市民が800人とも言われる「福岡マラソンPR」のフラッシュモブが話題になったことがありましたけれども、あれね、博多にわかで鍛えられてた市民たち800人だったのかもですねえ。


フラッシュモブの始まりは2003年、ニューヨークとされています。


ところで、博多華丸大吉さんの漫才のルーツは? 博多にわか、関係ない? のかなん?


人間の生活に「笑い」って重要ですよね。


って、にわかに、博多の屋台、行きたいです。食べたいです。
コロナ、さっさと消えてちょうだい!

 

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